〽おまえ 面みよ ぼたもち顔じゃ きな粉つけたら尚良かろ
大分県の南端に位置する佐伯市宇目。傾山や夏木山に抱かれ、藤河内渓谷の清流も擁する町。 〽嫁しあん子 面みよ 目は猿まなこ 口はわに口えんま顔 ヨイヨーイヨ 〽おまえ 面みよ ぼたもち顔じゃ きな粉つけたら尚良かろ ヨイヨーイヨ と唄われるのは「宇目の唄げんか」。子守をする少女達が掛け合いで唄った子守唄だ。宇目には唄げんかの他にも、神楽や踊りなどの伝統芸能が多く残っている。
宇目文化協会は、伝統芸能や地域団体の活動発表の場として、二年に一度、宇目芸術文化祭を行なっている。
他の地域同様、高齢化の進む宇目だが、違うことが一つある。村を出て暮らす若い世代が、宇目三大祭りといわれる木浦すみつけ祭り、八匹原祭典、椿原祭典には帰ってくるという。保存会には小さな子どもたちも混じり、おじいちゃんおばあちゃんから宇目の伝統芸能を引き継いでいる。
唄げんかの激しく罵り合う歌詞とは対照的に伝統と祭りを愛する人々の声が宇目のあちこちで今日も響いている。
宇目文化協会(会員約590名)
会長:矢野 良子 〒879-3301 大分県佐伯市宇目大字小野市2708-7(スーパーやの) 携帯:090-5086-2384