女性としての思いやりと、
水のようにあらゆる姿に
形を変えられるしなやかさで
豊後大野市、緒方にある『おくぶんご緒方荘俚楽の郷伝承体験館』。そこには大正、昭和のこの地域の暮らしをそのままミニチュアの世界にとじ込めたような人形たちが展示されている。
『絹さん人形』は、大正8年生まれの後藤絹さんが73才頃から85才頃までの間に、記憶だけを頼りに紙粘土で作った300場面を超える人形群だ。貧しかった農家の暮らしの中に、助け合い、楽しみをもって生きた人々の声がきこえてくるようである。この絹さん人形をはじめ、豊後大野の暮らしや伝統、自然を広く発信し、次の世代へつないでいこうと活動しているのが、NPO法人おくぶんごツーリズム研究所である。
理事長の渡部順子さんを中心に、ユネスコエコパークの自然の魅力と共に、原尻の滝をはじめとする『おおいた豊後大野ジオパーク』の特色ある地域資源も多い豊後大野市。その多様な魅力を多くの人達に伝えるためにツアーガイドやツーリズムの企画を行なっている。
渡部さんは、地元の野菜の良さを伝えるThe Vege Cafe Ms.(ミズ)のオーナーでもある。カフェの名前 Ms.に込められた思い、「女性としての思いやりと、水のようにあらゆる姿に形を変えられるしなやかさ」で、この地域の未来を切り拓いて行くことだろう。
NPO法人おくぶんごツーリズム研究所(会員8名)
理事長:渡部 順子 〒879-6601 大分県豊後大野市緒方町馬場388-1 電話:0974-42-4822 FAX:050-3737-8057 ホームページ http://okubungo.com