河川清掃がもたらしたもの
大野川の支流、柴北川は一時ゴミが多く放置され、水質も悪化していた。平成十年にUターンし、地元に戻ってきた現在事務局を務める渡邊さんは、幼い頃に自分が川遊びをしていた、あの美しい柴北川を取り戻したいと思ったという。
『柴北川を愛する会』は、平成18年に発起人10人と設立。まずは川のゴミを拾うことから始めた。発足時は800キロものゴミが集まったが、現在ではそれが20キロにまで減った。水質も改善し、姿を消していた魚、カマツカも戻ってきてくれた。
本来の川の美しさを取り戻していく活動を続ける中で、地元の人たちの環境への意識も変わり、活動の幅も広がってきた。山桜の保全や、それに関わってくる竹林の整備。県道沿いに花や樹木を植栽する活動、小学生の親子を対象に植物の観察会や米つくり体験を開催するなど、児童の学習活動にも貢献している。 会の活動は身近な自然を手の届く範囲から大切にしていくこと、その積み重ねが人の心を動かし、環境を守っていくことにつながることを証明している。
柴北川を愛する会(通称:柴北川ネット)(会員96名)
会長:穴見 純一 事務局:渡邊 雪法 〒879-7313 大分県豊後大野市犬飼町黒松508 携帯:(渡邊)080-1711-8205